古里古里の国について
 

飛騨で生まれた古里古里の国
私たちは、飛騨高山の自然豊かな土地で、酵母ビールにこだわりつつ、地産の材料を生かした特色あるものを、そして多くの人に感動と喜びを味わっていただけるような地ビール作りを目指し日々努力を続けています。

私たちのお店の屋号でもある「古里古里の国」は飛騨の大自然、大地と太陽の恵みを受け、飛騨の人たちの手でつくる地ビールに名付けられました。「古里古里の国」の名は、名古屋タイムズ社「あじくりげ」で掲載された「地ビール」の話から頂きました。
大自然の中で育った人たちでつくっているから、自然の大切さは一番よく知っています。地ビール製造の恵みは自然から頂いています。そのお礼に、自然に優しい太陽光発電など環境を守る努力をしています。
 古里古里の「コリ」は「凝り」でもあります。環境への凝りはもちろん、使用する酵母やホップ、オリジナル商品の開発など、作り手の凝りをいい地ビールづくりに反映しています。
飛騨で生まれた古里古里の国
古里古里の国
   

カットと文 出岡 実(春陽会会員・日本現代詩人会会員)

ブルーパブのカウンター席で、急ピッチで地ビールをあおっていた青年が、急に獲物に迫る猟犬のような目をしてわたしの横にきた。
 ─あんた、古里古里国ってあるの信じる?
 ─それ井上ひさしの吉里吉里人のことじゃない。文学賞を二つも取ったね。
 ─誰も信じないね・・・飛騨の樹海に車が迷子になってね、不意にタイヤが何かの障害物を巻き込んだ。鉄条網だった「立ち入り禁止」の立て札をみつけた。オレは決意をかためて山道を歩いたね。大杉の根元で野宿をした。首のあたりに異様な気配を感じて目を覚ました。一瞬熊に襲われたと思った。「お前、狸か」って、鼠色のジャンパーを羽織った髭武者だった。オレ必死になって狸の化けた振りをした。そおしたら「お前、役者か」って・・・そこが古里古里国、奥飛騨の秘境でね、一寒村が突如日本から分離独立の旗を立てたのだという。それも細川政権の置き土産、“地ビール解禁”がなされた一年前の出来事で、本当のところ酒税法改正が少し早かったら独立はなかったと言う。村長が二十年ほど前ドイツのビアパブの地ビールの美味に感動し、世界に地ビールを巡礼して、その強烈な執念が国起こしになったと言う。髭の若者は警官だった。銃も持っていた。オレのこの独立国の出入国管理令違反者第一号として入国者収容所へ連行された。連行先が何と古里古里国麦酒館、国営なんだ。大統領が訊くんだ「山菜地ビールの飲みごこちは」って、国賓扱いだ。幻の地ビール開拓中で、まだ飲む度にレシピが、味が微妙に変わる未完成ビールだから、オレに相談相手になってくれってさ。
 青年は急に明るい表情になって、胸ポケットから紫色の旅券を出した。見ると古里古里国とある。その裏にはこう印刷されていた。
 ─健康のため、地ビールの飲み過ぎには注意しましょう。

名古屋タイムズ社「あじくりげ」より 抜

地ビール 
 

※「古里古里の国」という名称は、「地ビール飛騨」の旧店名です。旧商品名でもあります。「古里古里の国」を引き継ぐ商品は「飛騨ビール」ケルシュタイプとアルトタイプとなります。今後とも地ビール飛騨をよろしくお願いいたします。

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